「命」という華

軋みを上げる永遠。

空もやがては墜ちる。

ほんの僅かしか生きられない僕ら。

一体誰が何が永遠でいれましょうか。

僕らは散る
やがて散る
それは儚くも脆く。

だが散る故に時は美しい!

ある一夏

溢れる青の下。

白い雲に今にも混じりそうな君のワンピース。

射るような日光を防ぐ麦わら帽の下で
こぼれる君の笑顔に
僕もつられて笑ってしまった。

気付けばせっかちな蝉が鳴いている。

蝉に急かされるように僕ら歩き出す。
手を握って
ね。

旅立ち

今が旅立ちの時なんだ。

今が旅立ちの時なんだよ。

今飛び出さなきゃ一体何時なら飛べるんだい!?

大丈夫。

後ろが怖いって言いたいんだろ?

後ろなら俺が見るからさ。

君は前だけしっかり見ててくれよ。

さぁ!旅立ちだ!

さぁ！今飛び出さなきゃ次なんかあるのかい!?

ある一夜のこと

雪が降るほど寒い夜。

一人で真っ白になっている道を踏みしめる。

真っ黄色に灯る月を浴びて。

それは冬の冷たくも甘い一夜。

月夜の散歩

満月の夜。

静まった夜中。
家を
そっと
抜け出して。

一緒に綺麗な月を見上げてのお散歩、

なんてのは
いかがでしょう?